お寺の参拝でお金はいくら納める?
お賽銭とは何か、金額別の意味やお寺と神社のお賽銭の違いについて書きました。
お寺での法事などの参拝で納めるお金はこちらにまとめました!
お賽銭とは?
神社やお寺にお参りに行き、神様・仏様と向き合う時、目の前にある「賽銭箱」。
いつも存在していてお納めするのが当然になっている、「お賽銭」とはいったい何でしょうか?
調べてみました。
お賽銭をお納めする意味は「相談料」というような、「神様にお願いをきいていただくためのお金」というイメージがあるかもしれません。
お願いを叶えていただくためのいわば「前払い」と思ってしまいがちですよね。
実は、神社にお納めするお賽銭は逆に「後払い」なんです。
歴史を紐解いてみると、古くはお米や海産物、山で獲れた獲物や金銀などの「神様に(無事収穫できた)お礼の品」が奉納されていたのです。
日本では室町時代頃から貨幣の流通が始まり、お礼の品の形として持ち運びの容易な貨幣を納める人が出てきました。
そこでお納めするための賽銭箱が置かれるようになり、貨幣=お賽銭を奉納するのが通常となっていきました。
つまり、お賽銭というのは「これからするお願いごとのための対価」ではなく、「お願いを叶えていただいたことに対するお礼」だったのです。
それなら、お願いごとをするのはこれからだからお賽銭は差し上げなくて良いのかな…?
と思うかもしれません。
お参りをしようと思って無事にお参りができた、という時点で「ご縁ができた」という考え方もあります。
お賽銭を差し上げずに一方的にお願いごとをするのもなんだか気が引けますよね。
「今日は無事お参りをさせていただいてありがとうございます。そしてこれからお話しするお願いごとを叶えていただいてありがとうございます」くらいの気持ちが良いかもしれません。
基本的には
(1)身を清める
(2)お賽銭をお納めする
(3)神社によって定められたお参りの手順(一般的な神社なら二礼二拍手一礼)に従いご挨拶をする
(4)前回のお願いのお礼を申し上げる
(5)今回のお願いを申し上げる
(6)ご挨拶をして帰る
と考えておきましょう。
もちろん神社によって参拝のルールが異なりますのでルールとマナーは守るべきですが、気持ちとしてはまず「感謝」してそれから「お願い」をするということです。
お願いごとが叶うなど、状況が変わったらお礼参りを忘れないようにしましょう!
お賽銭はいくら納めるのがいいの?金額別の意味
お願いごとが叶ったことに対するお礼ですので、いくら納めるのかというのはご自身のお気持ちの問題です。
一般的には「縁起の良い語呂合わせ」「お願いごとに見合っていると自分が思う金額」が多いでしょう。
お賽銭として納める小銭それぞれに言われている意味があるため、簡単に列挙してみました。
5円(ご縁)、11円(いい縁)、15円(じゅうぶんな縁)20円(5円玉4枚でよいご縁)、25円(二重にご縁)、40円(5円玉8枚で末広がりのご縁)、41円(始終いい縁)、45円(始終ご縁)、50円(五重の縁)、55円(いつでもご縁)、100円(100の縁)、1万円(万円をひっくりかえして「円満」)などなど。
素数は割り切れず、ご縁が長く続くということで夫婦円満や恋愛成就の際にお納めすることもあります。
逆に注意したいのは「10円玉」と「500円玉」です。
これは「遠縁」「これ以上の硬貨(効果)がない」という意味に通じるため、避ける人が多いようです。
65円(ろくなご縁がない)、75円(なにもご縁がない)、95円(くるしみのご縁)などのあまりよくない語呂合わせも避けた方が良いでしょう。
いずれにせよ決まりはありませんのでご自身によく合う語呂合わせ、納得できる金額を奉納しましょう。
お賽銭はお寺でも神社でもするもの?違いは?
ここまで一般的に神社に「お礼」としてお納めするお賽銭について書いてきました。
お賽銭箱は神社にもお寺にも置かれていますが、お寺では意味が異なります。
お寺では「お礼」の意味ではなく、「欲を捨てる」意味でお納めしています。
仏教では自分の欲を捨てるのも大事な修行ですので、欲を捨てるお布施なのです。
また初詣など人出が多い時に、他の参拝の方の頭越しに勢いよくお賽銭を投げる方がいますがあれはマナー違反です。
神社でもお寺でもお賽銭は「お納めするお金」なので、静かに敬意を持ってお賽銭箱にお納めするようにしましょう。
お寺の参拝でお金はいくら納めるのかお賽銭についてのまとめ
お賽銭とは何か、金額別の意味やお寺と神社のお賽銭の違いについて書きました。
お寺と神社のお賽銭の違いについては知らなったという方も多いのではないでしょうか。
色々な人生の節目や旅行などお参りをする機会も多いですよね。
ルールとマナーを守って気持ち良くお参りし願い事をしたいですね!