神棚のお供え物で、お菓子や米は神様のお食事として供えます。
神棚のお供え物におすすめのお菓子やフルーツ、マナーについても書いています。お供え物を交換するタイミングも見ていきます!
神棚にお供え物でお菓子やフルーツを供える意味
神棚とは
ご自宅に神棚、ありますか?
アパートやマンションなどの生活が中心なライフスタイルになり、神棚を設置していないことも増えていますよね。
日本では昔から自然を神として祭ってきました。至る所に神様が宿っているという考え方です。
神棚を準備するのは、身近に神様を感じるため、子供の内から神様に見られていると感じ謙虚な姿勢を身に着けられるようになどの意味があります。
神棚のお供え物の意味
神棚に神社からいただいた神宮大麻やお神札をおまつりしたら、お供え物を捧げます。
なぜ神棚にお供えをするのでしょうか?
お供え物は、願い事や目的を達成するために信仰対象に捧げられる物です。
例えば人は神様に対して何かを捧げ、その引き換えにご加護をいただけることを期待します。
何か特別なものを用意しなければならないということではなく、神様へ捧げるお食事と考えます。
自分が気持ちを込めて毎日供え物をします。
人間が毎日食事をするのと同じように、神様にも毎日お食事を用意するのです。
神社では「日供(にっく)」とも呼ばれており、
神職の方が毎朝神様に御神饌(ごしんせん)という神様にお供えする食べ物と祝詞を捧げることを
「日供祭(にっくさい)」と言います。
ですが毎日フルーツやお菓子を供えるのは難しいので、普段は米や塩のみ、家庭内でお祝いごとがあった時やお盆などの時のみフルーツやお菓子を供える事が多いです。
お供え物におすすめのお菓子やフルーツ
お供え物のお菓子には日持ちするゼリーや和菓子が定番ですね。
お盆やお彼岸にはお供え物が家族や親戚から集まるので、消費期限が長い、冷蔵庫に入れなくてもOKなものを選びます。
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フルーツの場合も日持ちする果物を中心にします。バナナやイチゴなど痛みやすい物は避けられることが多いです。
神棚のお供え物の配置や順番は?
お供え物を並べる配置と順番が決まっているのはご存知ですか?
神棚に向かって左から
「水」「米」「塩」
の配置でお供えするのが一般的です。
お酒をお供えする時は、神棚に向かって左から
「水」「酒」「米」「塩」
となります。
並び方は左から「水」「米」「塩」ですが、お供えするのは真ん中からです。
「米」→「塩」→「水」
の順になります。
「米」は神様が自ら育てていらした作物だと言われており、最も重要なお供え物とされています。
重要度の高いお供え物をセンターにして、順番にお供えをしていきましょう。
お酒をお供えする時は、
「米」→「酒」→「塩」→「水」
の順でお供えします。
神棚のお供えものは何を用意する?
日々のお供えですから、豪華なものを用意する必要はありません。
基本のお供え物である「米」「塩」「水」を用意しましょう。
神様にお食事としてお供えするこの三点は、いにしえより日本人の生活と切り離せないものでした。
「米」は神様も育てていらした日本人の主食として大切にされています。
塩と水も人間が生きていく上で欠かせない品です。
「米」については洗米か炊いたご飯を用意し、白い小皿かかわらけ(土器)に山形にして盛ります。
塩も白い小皿かかわらけに山形にして盛ります。
水については、天然水やミネラルウォーターなどにこだわることなく、水道水でも問題ありません。
「御神酒」と呼ばれる神様に捧げるお酒も大事なお供えですので、神棚にお供えできるスペースがあれば、お供えするようにしましょう。
1日と15日は月次祭と言われ、神様が近くにいらっしゃる日となります。
その他お正月やご家族のお祝いの日、お祀りしている神様のお祭りの日などは日々のお供え物に加えて、新鮮な自然の恵みをお供えしたいものです。
お正月ならお餅、それ以外は旬のお野菜や果物、尾頭付きの魚などの初物が良いとされています。
その場合、お供えの順序は
「米」→「酒」→「餅」→「魚」→「野菜」→「果物」→「塩」→「水」
となります。
配置は、中央の米から、順位の高い順に向かって右、左と配置していきます。
お魚の場合、中央または向かって左にお供えする場合は頭を右にし、向かって右にお供えする場合は頭を左にします。
また、海の魚はお腹が神様の方を向くように、川魚は背中が神様の方を向くようにお供えします。
野菜や果物をお供えする時は、ネギやニンニクなどの匂いの強いものを避け、彩りを大切にして新鮮なものを選びます。
野菜は花が咲く方を頭とし、御神前または中心線(正中)に向けるようにします。
正中より右にお供えする時は花が咲く方を左に向け、左にお供えする時は花が咲く方を右に向けます。
お供え物を交換するタイミング
「米」「塩」「水」は毎朝お供えして、夕方にお下げします。
お下げしたお供え物は、神様からのお下げものとして、ありがたく夕食にいただくようにします。
日持ちのしないものは一度お供えしてお参りし、すぐ下げていただいてしまいます。
多忙の日々の中、「米」や「塩」を毎日交換するのは大変な方も多いと思います。
「水」だけは「邪気がたまりやすい」と言われ、カビや雑菌などが繁殖しやすいので毎日替えましょう。
「米」は炊いた「米」や洗米ではなく、生米や無洗米なら日持ちもします。
そのため「米」「塩」はお榊と一緒に替えるなど、定期的に交換するタイミングを決めます。
大事なのは神様への気持ちですので、お供え物が傷まないように気を付けて交換の時期を決めましょう。
まとめ
神棚のお供え物のお菓子や米などの種類や、配置の決まりについて書きました。
お盆やお彼岸などは日本で昔から大切に考えられていました。お供え物も欠かせません。
今は神棚を準備するのも難しくなっていますが、伝えていきたい習慣ですね。