お正月お茶会初釜とは?マナー・服装・持ち物と料理やお茶菓子を紹介

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お正月お茶会初釜とは?マナー・服装・持ち物に決まりはある?料理やお茶菓子はどんなものを食べるの?

 

年が明けて初めに行うお茶会「初釜」についてみていきます。お正月お茶会初釜とは?マナー・服装・持ち物と料理やお茶菓子をご紹介しています!

 

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お正月お茶会初釜とは?

初釜、という言葉を聞いたことがありますか。茶の湯で、新春を迎えて初めて炉に釜をかけ、茶会を開くことをそう呼びます。平たく言えば、茶道版の新年会といったところでしょうか。

1565年には開かれた記録が残っていて、歴史自体はとても古いのですが、その名前で呼ばれるようになるまで、様々な呼び名がつけられていました。
最初の記録、1565年に津田宗達という茶人が大座敷に3人招いて開いた茶会を「初風呂」と呼んでいます。
それから1575年に開かれた会では「初会」と呼ばれています。

 

江戸時代に入ると「茶湯始(ちゃのゆはじめ)」、「初茶湯」と呼ばれはじめ、松平不昧という、現代まで続く不昧流を作った茶人は「皇服」と呼んでいました。明治30年代に入り、やっと「初釜」という名称で呼ばれはじめたそうです。
時期は三が日が終わってすぐ行うこともあれば、新年のあいさつが終わった10日頃に行うこともあるよう。規模は、各流派のお家元で開かれる盛大なものから、茶道の先生方がお弟子さんを連れて内々で行うものまで様々です。

例えば表千家、裏千家、武者小路千家など主な流派のお家元の初釜式では、政財界からも著名人が出席し、華やかで盛大なイベントが開かれています。
茶道の先生方が集う初釜では、お弟子さんたちも晴れ着を着て新年の挨拶などを交わし、数時間にも及ぶ茶会が開かれます。

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マナーや服装、持ち物は?

作法がわからない場合は3~4番目の席について、前のお客様を真似ましょう。1番最初にさえならなければ大丈夫です。

一番目のお客様は「正客」と呼ばれ、茶道を嗜まれている方が担います。
この正客にはご亭主と会話したり、お道具について質問したりする役割があります。
後は流れに乗っていれば問題ありません。

 

服装は基本的に和装です。
未婚女性は振袖、既婚女性は紋付の色無地、小紋、付け下げ、訪問着などです。先生より格上の着物を着るのは失礼にあたるので、避けましょう。

男性はダークスーツです。
華美なアクセサリーは避け、髪の毛もアップにして、清楚にまとめるのが良いと思います。指輪や時計はお道具を傷つける恐れがあるため、外しておきましょう。
和装が好まれるのは確実ですが、フォーマルな洋服であればマナー違反とは見なされません。洋服の場合は正座した時のことを考え、タイトスカートやミニスカートは避けましょう。

正座をした時に膝が隠れる長さのフレアスカートは、見た目も良く身体も楽なのでおすすめです。
また茶道では「外の汚れを持ち込まない」ということで白足袋を履くしきたりがあります。
和装の場合は足袋で構いませんが、洋装の場合も白いソックスを履くか持参すると良いでしょう。
茶席で使う懐紙や菓子きりなどは持参するのがマナーです。

懐紙、手拭またはハンカチ、替え足袋または足袋カバー、ご祝儀は忘れず持っていきましょう。
扇子、袱紗、お菓子用の楊枝、袱紗ばさみは、余裕があれば持っていくと格好がつきます。

 

お茶菓子や料理は?

 

茶会では懐石料理をいただき、そのあとにお菓子やお茶をいただきます。
料理をいただく際は、空いている手を受け皿のように添えるのはマナー違反とされています。
持参した懐紙を添えていただきましょう。
料理をいただいた後は、主菓子をいただきます。
そして、濃茶というとても濃いお抹茶をいただきます。
これは一椀の茶を3~5人でいただくものです。
少しずつ3口半ほど飲み、茶碗の飲み口を懐紙で拭いて、次のお客様に勧めます。
次に薄茶と干菓子をいただきます。
茶道というと堅苦しく構えがちですが、大切なのはお茶を楽しむ心です。
思い切って参加し、日本の伝統文化に触れてみるのもいいかもしれませんね。

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